2007年12月12日
大宮で、”北辰斜めに”
鹿児島には、かつて旧制第七高等学校、いわゆる七高がありました。
大正三年に作られた記念歌が”北辰斜めに”です。
ぼくが属していた体育部のコンパで最後に歌われたのも、この歌です。
巻頭言 |
流星落ちて住む処 りゅうせいおちてすむところ 橄攬の実の熟るる郷 かんらんのみのうるるさと あくがれの南の国に あくがれのみんなみのくにに つどいにし三年の夢短しと つどいにしみとせゆめみじかしと 結びも終えぬこの幸を むすびもおえぬこのさちを 或ひは饗宴の庭に あるいはうたげのにわに 或ひは星夜の窓の下に あるいはせいやのまどのもとに 若い高ろう感情の旋律をもて わかいたかろうかんじょうのせんりつをもて 思いのままに歌ひ給え おもいのままにうたいたまえ 歌は悲しき時の母ともなり うたはかなしきときのははともなり うれしき時の友ともなれば うれしきときのともともなれば いざや歌わんかな北辰斜め いざやうたわんかなほくしんななめ いざや歌わんかな北辰斜め いざやうたわんかなほくしんななめ |
これが、巻頭言で、一句終わるごとに、円陣を組んだ先輩後輩はウォーと言いながら、声を上げるのです。
普段は軟派な人間も、このときばかりはバンカラになります。
このへんのバンカラぶりは最近映画化されたということです。
先日、大宮で開かれた某パーティーに出席しました。
ぼくは、大のパーティー嫌いです。
知った人がまったくいないので、黙々と食べるしかないのです。
コンパニオンのお姉さんと話そうにもなにぶん忙しそうなので、チャンスがありません。
もうバイキングを食べるしかありません。
さあ、食べるぞ!と意気込んで、皿にいろんな料理を盛ります。
こういう場で圧倒的人気なのは、やはり寿司ですね。真っ先にいただきました。
酒類は、芋焼酎以外は何でもありました。ビール、水割り、日本酒、一通り飲んでから、くつろいでおりました。
すると、ぼくが鹿児島人と聞きつけてくれたのが、Iさんでした。
Iさんは、このパーティーの元締めみたいな人でしたので恐縮しましたが、なんと大学の先輩だったのです。
これにはびっくりしました。
しばし鹿児島の話で盛り上がりました。
と同時に、”北辰斜めに”のことが思い出されました。
ぼくは、暇があれば、鹿児島市・黎明館にある七高跡の銅像を見ながら、物思いにふけっていたのです。
出稼ぎのつもりで来た埼玉ですが、最近は本腰を入れてもうひとがんばりしようと思いました。
su8966 at 05:00│Comments(0)│TrackBack(0)