映画

2006年12月18日

硫黄島からの手紙

最近は、映画館から遠ざかっていた。

そんな自分にも、久しぶりに出かけてまでも観たい映画が現れた。

それがこの映画だ。

宿舎から、車で一番近いのが、ワーナーマイカル大宮である。
ここで見ることにする。
昼からの上映は、ほぼ満員である。大ヒットの証拠である。

これは、単なる戦争映画でない。クリントイーストウッド監督は、従来の欧米人とは全く違う。日本軍を血の通った人間として描いている。

中心になるのは、二人だ。
栗林中将は、最後まであくまでも温かき人物である。
もう一人は、大宮でパン屋をして出征した歩兵だ。

彼らを中心に物語は進む。
悪いのは、個々の人間でなく、時代である。
そんなメッセージが、淡々とスクリーンから、伝わってくる。

決して、色鮮やかな色調でない、むしろモノトーンであるがゆえに、ドキュメンタリー風であり、リアルな感じが強い。

戦争という過酷な状況で
は、個は無視され、公が優先された。

このような動きに、また戻らせるような現政府に、一抹の不安を垣間見たのは、ぼくだけなのか?

2時間半の上映の間
そんなことを考えた。

2006年10月31日

社長忍法帳

駅前シリーズを見てからというもの、すっかり森繁久弥に魅せられた。

それまでは、喜劇人と言えば、渥美清一辺倒であったのだが、彼の演技で、目からうろこが落ちた思いである。浅草でたまたま観た映画「駅前怪談」が端緒となった。

文化というものはそういったものかもしれない。
触れてみて感じる感性というものが一番大事なのではないだろうか?

浅草という、かつて華やかなりし映画街に、いまだ現役である「浅草新劇場」という昭和そのものの遺産で、観た体験がぼくを後押しして、惹きつけてやまなかった。


建設中のノルベサ

建設中のNORBESA

クレーンの後ろに
観覧車が見える。

すすきの電停方面から(2005.10撮影)

 

 

 


TSUTAYAで借りてきた、この映画「社長忍法帳」のDVDを見ている。

札幌を舞台にして、森繁扮する社長が奔走するのだが、三木のり平が、駅前シリーズの伴淳のように、うまく絡んで見所を作っているのである。

この映画は面白い。

小難しい理屈はこねなくても、観ているだけで笑ってしまう。


この映画にも、フランキー堺(鹿児島市出身)は出演している。

最高なのは、彼の多芸振りである。
解説によれば、この前作では、薩摩隼人というそのままの役柄を演じたそうだ。その彼が、今度は、北海道人を見事に演じているのである。

すすきののバーで、酔っ払って、北海道弁でくだを巻くシーンなんか彼の真骨頂と思ってしまう。


さてさて
ぼくは、昔の大和撫子系女優が好きである。

星由里子、酒井和歌子なんていう名を聞いただけでドキドキしてしまうのであるが、ここへ新しく加わったのが、この映画に出てくる池内淳子である。

彼女の艶っぽさは、並大抵のものではないのだ。

あんな素敵な人が昔の映画界にはいたと思えば、映画の黄金時代と呼ばれるにふさわしいと納得してしまうのである。

2006年10月17日

駅前シリーズに見る役回りについて

DVDで、このシリーズ映画の四分の一を観たに過ぎないのだが、
面白おかしく笑い転げると同時に、ふと考えたことがある。

この映画においては、森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺の三人衆が、作品ごとに、いろんな役をする。

映画では、意識しなくても、一際目立つ役どころの俳優がある。
別に出番が多いとか少ないというのは関係なさそうだ。

三人で成り立つ映画のはずなのに、主役は一人なの?と思うこともしばしばである。

いわゆる「はまり役」というやつである。
例えば、伴じゅんなら、高利貸の金の亡者なんていうのは典型的な役である。

森繁なら、地方の泥臭い役は不似合いで、若旦那風遊び人がいい。フランキー堺も、都会的なものの方で、ミュージシャンがいい。

もっとも、別の見方があるのは認める。

「男はつらいよ」の固定した役どころではなく、自由な発想で役柄が設定できるからいいという考えだ。
観客にインパクト・サプライズを与えることも可能なのだ。


さて、役どころというのは、人生においては、仕事にも適用できるだろう。

運良く、名監督、名伯楽のいる場所で、いい役どころを与えられれば、
楽しく実力を発揮できるであろう。

この場所を探して、世界中を動き回ってきた人を、数人知っているが、
彼らのアクティブな言動には、いつもながら、感銘を受けるものである。

そういうような人間になりたいと、この地で思う。



2006年10月01日

喜劇 駅前団地

駅前シリーズ第二弾、昭和三十六年公開作品だ。
百合ヶ丘という新興団地を舞台にして、物語は進む。
森繁は、医者役、伴淳は、農家の成金地主を演じる。
駅前シリーズというのは、元来文芸作品として始まった。第一作、駅前旅館は原作が井伏鱒二と知れば、一目瞭然だろう。

この作品も、文芸という流れをやや意識している気はする。
まだ、森繁が真面目なキャラのだから…

さて
この駅前シリーズの人気は、オイロケにあると思う。誤解しないで欲しいのは、今のようなどぎついものでない。芸者が、色目を使うといった類のもので、ほんのりとくるのがいい。

映画には、東京駅前広場も登場する。昔の丸ビルはあるが、東京駅が中心であった町並みがいい。
現在のように、高層ビルに囲まれたという閉塞はないのだ。
また、郊外は、まだ大半が未舗装であり、車が通ると土埃が舞い上がる。

高度成長時代のはしりの時期が見えるのもいい。

ノンベエとしても、当時の大衆酒場の雰囲気も分かり、楽しめるだろう。

喜劇 駅前金融

喜劇駅前シリーズは、上野駅を舞台にした駅前旅館が最高傑作と言われるが、熱海を舞台にした本作品もヒケを全然とらない。

熱海といえば、金色夜叉だ。これをモチーフに、お金に翻弄される人々の姿を面白おかしく描いている。

なにしろ、伴淳三郎演じるドケチの高利貸が可笑しい。
度を過ぎるドケチぶりが、彼のナマリでさらに生きてくる。彼に絡んでくるのがフランキー堺で、金持ちに彼女を取られ、貫一ばりに金の亡者になるのだ。
これも見物だ。

ずっと、笑い通しであった。

駅前シリーズは、残念ながら、半分しかDVD化されていない。

シリーズ後半
上野駅、赤羽駅、西鹿児島駅と駅前シリーズは、作られる。

西鹿児島駅を舞台にした
駅駅火山、鹿児島市出身フランキー堺が、西郷隆盛の子孫という設定で好演らしい。

ますます、駅駅火山が見たくなってきた。

2006年09月25日

喜劇 駅前弁当

昭和36年に公開された駅前シリーズ第三作である。


舞台は、浜松駅である。浜松が舞台なのには、わけがある。


これは、ヤマハのヤマハによるヤマハの映画なのである。


もう、映画中に、ヤマハのオートバイ、ハーモニカ、モーターボートは出るは
カット割りの中にも、ヤマハのポスターが食傷気味になるほど登場する。


で、
肝心の物語なのだが、相変わらず、メインキャラの三人は活躍するのは当然だ。


そして、もう1人は、坂本九だ。
九ちゃんの歌うシーンも用意されている。これが、ミュージカルスター風で楽しい。


さてさて
わが郷土出身のフランキー堺だが、映画の中では、実によくもてる。
紅顔の美少年ではないのだが、当時はあのような実直な青年がもてたのであろう。
女性もまだまだ羞恥心を持ち、お色気で迫ってた時代である。


面白い映画である。



su8966 at 13:13|この記事のURL

2006年09月20日

喜劇 駅前旅館

ツタヤに、もしかしてDVDがあるのでは?と思っていたら
駅前シリーズの五本があった。

この中から、上野駅が舞台の「駅前旅館」を選ぶ。

舞台は昭和30年代前半、詳しく言えば、昭和33年・・・
つまり、ぼくが生まれた年の映画である。

この当時の上野駅が出てくるのであるが、路面電車も走っているし、道路は未舗装だし、建物も低層である。

この風景は、新横浜のラー博に再現されている。


物語は、森繁久弥が中心であるが、東北弁の伴じゅんが巧妙に絡み合ってくる。

ここで特筆すべきはフランキー堺だ。
彼は、鹿児島市出身の喜劇人である。

彼の生真面目キャラがいい。彼は、鹿児島弁を話すことはなく、都会の洒落たセンスを発揮する。

渥美清一辺倒だったぼくだが、森繁久弥の可笑しさにも心惹かれている昨今である。



2006年09月19日

喜劇 駅前怪談

駅前怪談

 

 

 

 

 

 

 

 

浅草で、この映画を見た。

昼間から、ホッピーを飲んでいて、酔い覚ましという意味合いもあって、この
名画座に入場したしだいである。

セピア色で、「雨が降っている」スクリーンの映画であったが、これがまた
結構面白かった。

出ているメンバーは森繁久弥、伴じゅん、フランキー堺・・・
そうそうたるメンバーなのである。

なかなか、見ていて楽しくなる喜劇であった。

それで、喜劇 駅前シリーズを調べてみた。


何と、「喜劇 駅前火山」という映画があって、これが西鹿児島駅を舞台にしてるらしいのである。

ぜひ、見てみたい。

昨年は、駅前シリーズ一挙上映で、東京で上映されたそうである。

今年もあれば、駆けつけるのだが・・・



2006年09月01日

日本一の色男

日本一の色男TSUTAYAで、何か面白いものはないかと探していたら
「日本映画を見よう」という棚に、このDVDを見つけた。

植木等は、小学生のころから、かなり見ていたはずなのだが
詳細な記憶がない。

さっそく借りてみることにした。

ぼくはこのような映画を見る場合、昔の東京の風景を見ることにしている。
案の定、都内には都電が走る風景が映っていた。
素晴らしいの一言だ。

本筋に移ろう。

冒頭での植木等は、いささか???であるが、前半の彼は、口八丁手八丁、縦横無尽にスクリーンで活躍する。

このひたすら前向きな姿は、一部ミュージカル仕立てである。

もう、見ているだけで、抱腹絶倒になることは必然なのであった。



2006年08月15日

男はつらいよ 真実一路

ワイフの実家に行ったら、このビデオがあったので見ることにした。

松竹怪獣「ギララ」で始まるこの映画は、

鹿児島でロケが行われた。

飲み屋でたまたま知り合った枕崎出身のエリート証券会社員が、
蒸発し、その奥さん(あのきれいな大原麗子さま)と鹿児島を探して歩くというストーリーである。

寅さんは、鹿児島駅から鹿児島市電(おそらく500系)に乗り、乗客に話しかけるのである。

まだまだ、鹿児島駅が貨物駅として隆盛を保っていた時期であろう。

鹿児島市内のシ−ンは残念ながら、ここだけで、後は枕崎方面へと
移っていく。

しかし、この枕崎の町の風景は寅さんの映画にはぴったりの情景である。

思わず、画面に引き寄せられた。


ここで、渥美清について述べよう。

彼は、映画でよくお銚子を持って酒を飲むが、あれはあくまでも映画の中だけで
実際の彼は、ほとんど酒を飲まなかったらしい。

彼は、肺病で入院して以来、健康管理には気を使っていたのである。


さて、
ぼくは渥美清のファンである。

寅さんだけではない彼のシリアスな実像を知れば知るほど、好きになってしまうのである。



2006年07月24日

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンチェスト

レイトショーで、しかも吹き替え版で見てきた。

先日買った前売り券をてっきり今回のものと勘違いしていたが、
これは、2007年5月公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン3」のだった。

そんなのはともかく、結構笑いながら、楽しめる映画を味わうことが出来た。

「インディージョーンズ魔宮の伝説」を回顧しながら、ワクワクドキドキながら、
どこかコミカルである展開は、さすがディズニー製作だと思った次第である。

(1607599)



2006年07月15日

日本沈没

この日本が水中に沈没してしまったら・・・

という衝撃的な原作が世の中を席巻したのは、結構前のことではある。

小松左京を一躍有名にしたのも、この本であろう。


これを現代の技術の粋を集めて、製作したのが

平成版日本沈没である。

全国各地のフィルムコミッション、たとえば横須賀とか熊本とかが協力し
もちろん自衛隊も参画して、優れたパニックムービーに仕上がっている。

sakurajima

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島関連では、もちろん桜島が一瞬だが登場する。

頂上から流れ出す溶岩は、折しも今、昭和火口が活動している桜島を持つ住人にとっては決してフィクションではないと感じさせる。

樋口監督は、災害の怖さをリアルに表現する。このあたりは、見るものを恐怖の底に突き落とすであろう。

生きているだけでもありがたいとぼくは感じてしまったが・・・

この映画は、ラブストーリー、ヒューマンストーリーのエッセンスも散りばめられている。

愛する人を守るために、自分を犠牲にするなんていうことは、
簡単に出来ることではないが

主人公は、淡々とやってのけるのである。


最近は、邦画の秀作が輩出しているが
この映画も、和製恐慌映画として、記憶に残る一作になりそうだ(1559546)



2006年07月09日

ミッションインポッシブル

最近は、吹き替え版ばかり見ている。字幕を読むのが面倒くさくなってきたからである。

昨日は、ミッテは四六時中混雑していた。
午後2時05分の回で見たが、早めにチケットを買っておいてよかった。
ほぼこの回は満員だった。

映画のほうはといえば、緊迫シーンの連続であった。

007のジェームスボンドと違い、多少へまな部分があるのが却って面白いのである。
あの有名なテーマが流れると、一気に体が反応してしまう。

あのテーマを作曲したのは、ラロシフリンなのである。

燃えよドラゴンのテーマも彼の作品である。どこかしら、人間のアドレナリンを分泌させる旋律が隠されているのであろう。

トムドラマは、
大どんでん返しで終わるものであった。

人は見かけで判断したらいけない

ということを教えてくれた作品でもあった
(1534752)

 

トム・クルーズって
映画とプライベートじゃ大違いだね。



2006年07月03日

カーズ

本当は、1日・映画の日に観るはずだったが、あまりの人の多さにあきらめた。
昨日、夕方に観た。


たくさんの客がミッテに


本当に、よく出来た作品である。

キャラクター自体は、多少お子様向けにアレンジされている。
これは、さすがディズニーのお得意とするキャラクターデザインである。

子供だけが対象かと思いきや、むしろ大人の鑑賞にも十分耐えられる素晴らしいクォリティーあのである。

ストーリー進行も上手い。導入部分からのスピード感あふれるレースシーンはもちろんのこと、ドラマ部分もすべてが細部まできちんと手抜かりはない。

昨日は、DLPいわゆるデジタル上映であったから、余計にこのCGを楽しむことが出来た。


さてCGアニメも確実に進歩してきたと思う。

この映画をてがけたPIXARは、さまざまな秀作を世に送り出している。
特に、トイ・ストーリーは有名だが、あの作品では、昼間のシーンをよく再現できたと当時騒がれたものである。

そして、ファインディングニモでは、水の表現を完璧にした。

今回は、両方の良さが上手く出ている。すべてが自然なのである。素晴らしい。


これからも、ディズニー、PIXARは楽しい作品を提供してくれるであろう。

個人的には、MRインクレディブル2を楽しみにしている(1522725)

 

 



2006年06月05日

海猿ロケ地 ステーションホテル ニューカゴシマ

ステーションホテル鹿児島 2006.6.5

 

この最上階が
ビアガーデンになっている。

アミュランのイルミが良く見えて、ナイスなスポットである。

一階のサンクスは、比較的新しいものである。

中央駅近辺には、
三件のサンクスが
あるのである。

 

 

 

 

 

ステーションホテル鹿児島 ポスター2006.6.5

正面玄関に

貼られたポスター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅から数分のところで、ロケしていたなんて、ちっとも知らなんだぁ〜〜